挨拶へ(2日目)

朝起きて、平日ということもあり
もうかずのお父さんは仕事にいっていました。
眠ってるかずを寝かせてかずのお母さんと朝ごはん。


かずのお母さんとは色々お話ができたので私も結構気が楽でした。
家のこととかかずのこととか話したりして
午前中はゆっくりしてました。
お昼、かずの好きなラーメン屋さんにいってラーメンを食べました。


実は、かずの母方のおじいちゃんとおばあちゃんが
具合が悪い状態が続いていて
かずのお母さんが毎日のように面倒見ているようで
かなりお母さん疲れていました。
うちの母と状況が似ていて、他人事ではなく
それも私もこの前おじいちゃんを亡くしたばっかりで
なんか本当に状況が似ていたのでかずと二人で本当に心配していました。


おじいちゃんの家に一回行ってから
かずと二人で海岸へドライブに行ってきました。
日本海側の海は以前新潟に行った時以来だったけど
やっぱり太平洋側とは雲も海も様子が違うのですごい新鮮でした。
海までの間にかずが前に通った道とか
よく行ったお店とか教えてくれたりしてとても楽しかったです。
帰りにキビ団子を食べて美味しかったです♪


夕方家に帰って
夕飯は地元に本店のある焼き鳥屋のチェーン店へ。
私は実家以外の焼き鳥って食べた事がなかったんだけど
かなり美味しかったです。
全国にも海外にも支店があるみたいなんだけど
やっぱりこちらのほうが美味しいみたい。
あまりのお客さんの数に驚くばかりでした。
平日なのに満員でほんとびっくりしました。


家に帰って、お父さんとお母さんとかずと私で
結婚の話をしました。
結婚は反対ではなく大賛成してくださって
式とかもこだわらないといってくださいました。
が、思いもよらないところで話が止まって
ちょっと私はびっくりしました。
それは苗字のこと。
かずくんのお父さんがうちのことも気にしてくださったのもあって
かずの苗字で行くか私の苗字で行くか
私の両親にもう一度確認を取りなさいということで
苗字が決まらないと親の顔合わせをどうするか決められなかったので
そこで話がストップでした。


あと、かずくんの子どものことを
かずのお父さんお母さん心配していて
そういったことの私の考えみたいなことを話してきました。
お母さんすごく泣いてたし
お父さんもかずくんの子ども大好きだっていうのがわかったし
予想はしていたけれど、やっぱりなぁと思いました。
この話は絶対にある話だと思ってたし
かずとも今まで何度も話をしてきたから
私は全然驚きもしなかったけど
言葉にはできない思いもありました。


かずと私は他人にはわからない共通点が本当に多くて
きっとそれはかずのご両親や私の両親にも
絶対にわからないことだと思う。
それはかずの前の奥さんのことや子どものことも含めてで、
それが私とかずをここまで近くさせてくれたことでもあるし
そういったことは本当に大切にしたいけれど
でも、そういったことっていうのは
私やかずにとっては不安や心配や苦しかったことや辛かったことを
ずっとずっと胸の中に置いておかなければいけなかったことで
今回言葉にできない思いは
そういったことからきたことでした。
もちろん楽しかったことや良かったこともたくさんあるけれど。


私とかずは出会いが自殺という
今じゃちょっと考えられないようなカテゴリーだったので
時々考えられないと思ってしまうことでも
過去は私もかずも自分なりにとても苦しんでいたから。
かずのご両親も私の親もそういったことは全然知らないからね。


他人にわかってもらおうとも思わないけれど
きっとかずは何も言わなくてもわかってくれていると思ったし
私の今までの経験は本当に限られた人にしか
理解ができないんだと思う。
それはわかっていたことでもあったけど
少し残念だなって思いました。
私はまだ22だし世間知らずの部分はあるけれど
子どものことや家庭環境に関しては
少し他人と違った考え方をしてると思う。
かずくんの子どものことに関しても
私は皆が考えているような気持ちを持っていないと思うし
それは言葉じゃ言えないことなんだよね。
そういったこと、伝えられたら良いなっておもうのだけど
なかなか難しいです。


かずはお父さんとお母さんに気を使いすぎているように見えて
なんか本当に見ていて寂しそうで
かずが実家に帰りたくないって言うのわかるなって思いました。
決して親と仲が悪いとかじゃなくて
お互いにお互いを想い合っているのに
そういった面も私と私の親の関係にすごく似てて
私の前のかずの笑顔とか本当に特別なんだと想ったりもしました。


この夜、かずのおじいちゃんの様子がおかしいということで
夜車を飛ばして家まで行って様子を見に行ったりしました。
そういったこともあって、あんまり熟睡はできなかったなぁ。
かずは私よりも眠れなかったみたいです。